• GINGER神社

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    いつ頃か前の、ある日の夜更け。窓を開いたとき、私はふと「静かだ」と思いました。 どこかの家の室外機が立てる一定のノイズに、通りすがり車やバイクの音だとか、鳥の小声や、 はるか遠くから薄ぼんやりと滲むように届く風の音も。聞こえる音は無数にあるというのに、 どうしてか私の部屋は窓を開く前よりずっと静かになったのです。 部屋の中に音を立てる物は無く、時計の針の音ももちろんせず、いつもはちかちか眩しい機械類も眠らせて、ただカンテラの中でロウソクがふわふわと灯っているだけでした。    自分の家で自分の部屋なのに、なぜだかいつも妙な息苦しさに追われてしまっているので、 特に寝付きの良くない日なんか...
    April 2, 2018
    実家で私がもっとも心安らげる場所は、玄関先です。玄関先は実家に含まれるものとします。 それも真夜中の。星がいっとうよく見える時間であればなお良いでしょう。 そこは幸いにも人の通る道とは面していないので、私の姿もおいそれとは見つかりません。 もしも見つけてしまった人が居たとしたら、不幸としか言えません。それはお互いのことです。 今の家に転がり込んで、寮と家を行き来して。 一人暮らしを始める前も、始めた後も、今でも、 真夜中の玄関先で心安らげることは、変わらないようでした。 真昼間の乾いた浴槽、昼下がりの廊下、真夜中の玄関先。 それらが実家で私が居ても許してもらえる心持ちになれる場所...
    寝シャブを数刻前にキメたので、やや意識がぼんやりとしていますから、 前の話とはあまり関係のない話を、とりとめもなくします。  その昔、悲しいことがありました。 私の父上はいわゆる「新しもの好き」で、今までに手を出したものは数知れず。 自作PC(プログラミングなんかもしていたような)、音楽、ゲーム、カメラ、 熱帯魚、外国語、その他諸々……。今も音楽とゲームはしていた気がします。 幼い頃から私はそのおこぼれをちまちまと頂いて、比較的様々な文化に触れて育つことが できたやもしれません。しかし父上は「新しもの好き」です。 新しいものが新しくなくなったら、それは古いものになります。それは当然のこと...
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